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大河と共に

2006/10/28 23:56
今日はちょっとは7世紀に戻ることができたんですが(笑) でもまずは昨日のお話。
愛宕山の放送博物館というところで「大河ドラマをめぐる人々」というシリーズものの講演をやっているんですが、昨日は来年の「風林火山」についてのお話をチーフプロデューサーの若泉氏がしてくださるというので、聞いてまいりました。

その中で、大河のプロデューサーをすることになって、どうやって題材を決めていったか、というお話があったんです。
そしたら、「壬申の乱」ってテーマはアタマに浮んだものの一つだったんですって〜。
若泉氏は少し前まで大阪放送局にいらした方なので、直接かかわっていなくても「聖徳太子」や「大化改新」の制作過程をご存じだったでしょうから、そのせいもあるのかもしれません。「今までやっていない時代を取上げようか」と考えると、やはり古代、そしたら「壬申の乱」。なんてったって「日本の国ができた時代。『これより天皇と名乗る』なんてところを……」やってみたい、なんて気はおこるそうなんです。でも実際には間違いなくお金がかかりすぎる。それにわからないことが多すぎる……あまりにも無謀。ということで実現はしないんだそうで。
私、最近来年の大河ドラマのために戦国時代に出張してますが(汗)、15〜16世紀なんて7世紀に比べれば半分以上こっちに近いのだから、さぞかし史料もざくざくあって、明々白々なことがいっぱいあるんだろうなーと思ってたんですけど、意外にそうでもないんだー、という印象。それは必ずしも山本勘助というワケわからないヒトをやってるから、ということではなくて、もっと根本的な部分でさえ、第一級史料みたいなものは少ないんだな、と。結局、歴史ってワカラナイモノなんですね。それが面白いんだけれども。
それでも、またあらためて「古代はわからないことが多すぎる」といわれてしまうと「やっぱりそうなのかー」と叱られたような気分になって(笑)

でもって、そのあとのお話が「それなら道長あたりならいいんじゃないか?」と企画を出してみると「衣裳代がかかりすぎるから金のあるときにやってくれ、と言われました」。確かに、道長って日記を残してるくらいだから、ドラマ化するのはけっこうリアルにできて面白いんじゃないかと思うんだけど。
次は「義満ばどうだ!」……「室町ものはアタリにくい。専門家も少ない分野で(へー、そうなのか……)正月ドラマかなんかでやってくれ」。これも面白そうだと思いますけどねえ。
「じゃあ親鸞なんてどうだ?」……宗教モノはむずかしいそうです。他の宗派の方から文句いわれても困りますし。
「楠正成は?」……天皇が出てくる話はやはりむずかしいそうです。……ったらそもそも「壬申の乱」なんて、ゼッタイ無理じゃん!(笑) 実際「太平記」という作品がありましたが、あれは局内では「タイヘン記」と言われるくらい、天皇の描写にも気をつかってタイヘンだったんだそうです。でも私はイチオシのすばらしい作品でしたから、タイヘンでも作ってくださってありがとう!です。
その他、近世、近代でも候補はあったみたいなんですが、なんだかんだでやっぱり今までもやってるお決まりコースに戻っちゃうそうなんです。

来年のテーマ「川中島」は「源平」や「忠臣蔵」のように江戸時代から書物やら歌舞伎やら講談やらで日本人に親しまれてきた人気の歴史事項のひとつとして捉えられ、大河では1969年の「天と地と」、1988年の「武田信玄」に引き続き、来年2007年「風林火山」が3作目。ちょうど20年周期なのは単なる偶然だそうです。

あと「へぇ〜〜」と思ったのが、オープニングのクレジットの順番の話。
これは大河ファンの間でもしばしば話題にのぼることは知っていたけれど、実際問題、役者さんの格を決める大問題なんだそうですね。それこそ出演交渉のときから「クレジットは『トメ』にしますから……」とかいうのを条件にしたりするくらいなんだそう。確かに音楽も盛り上がって、すごくいい位置でバーンと名前が出るとカッコいいですもんね〜。その点、今年はクレジットの字が小さくて、迫力不足かも。前の「武田信玄」のときは山本勘助役の西田敏行さんと、北条氏康役の杉良太郎さんの両方をトメにするために、お二人を同じ回には出さなかったんですって! たいへんだなあ。で、来年は最初のほうは武田信虎役の仲代さんがトメで決まりとして、その後はどーしよー、と考えると、プロデューサーは眠れなくなっちゃうんだそうです。ご苦労さまですっ!!

先日「風林火山」のロケを見せていただく機会にも恵まれたのですが(というか、新幹線にのって自分から押しかけましたが(汗))、そりやゃあもう、出演者、エキストラさん、びっくりするほど大勢のスタッフさんが夜明け前から夜まで働いていらっしゃいます。それが1年以上、ずっと時間との戦いなんだそうです。気が遠くなるような作業。企画段階から入れると4年くらい、一つの作品にかかるそうです。そんなものを40年以上ずっと続けているってけっこうスゴイことですよね。
実は私はこの大河ドラマの第一作「花の生涯」の第一回放送のあった前の月に生まれたんです。ハハ、年がバレますね。いいんですけど。そして今までの45作品中(ちなみに大河の中には1年より短かった作品もいくつかあります。念のため(笑))30作品以上見ています。大河と共に生まれ、大河と共に生きてきたんです。
それが来年は、大好きな井上靖作品を、死ぬほど好きな内野さんの主演で……なんて、嬉しすぎて〜〜〜。始まる前に血管がブチ切れないようにしなきゃいけません。
「風林火山」の放送は、来年1月7日から。是非お楽しみに!!
その他、昨日聞いたお話については、もうひとつのブログのほうに書きます。
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週末の旅と一週間前の観劇と

2006/10/12 18:49
この週末、来年の大河ドラマ「風林火山」の予習で川中島めぐりをしてきました〜。もうラストシーンかいっ!て気もしなくはないんですが……(汗)
川中島のある長野市は私もダンナも訪ねたことがない数少ない県庁所在地の一つだったこと。それにもう10年近く前になるか、別所の北向観音というところにお参りしましたが、ここにお参りしたら善光寺にもお参りしないと「片参り」といってご利益がない、ってさんざん言われたんですね。だからずーっと「善光寺にいかなきゃ、片参りだ〜」って言いつづけてたんですよ。それなのになぜか今まで縁がなく……。そういう口実があったので、今回はダンナを連れていきやすかった。これでめでたく片参りも解消されましたが、善光寺では「北向観音にも行きなさい」とはまったく言われないのはなぜだろう?? 
まあ、いろいろ言って連れていったダンナもはじめは「なぜオレが戦国時代を……」ってブツブツ言ってたけど、帰ってきたら「すっごく楽しかったよ〜」って。ヨカッタヨカッタ!!
というわけで、とりあえずの川中島アルバムをつくってみました。今のところ、このプログのトップからなら行けます。そして、私の決意が実現すれば〜〜〜、HP内に「風林火山紀行」コーナーをつくりたい……と……。

その前の週、今からちょうど一週間前になりますが、ヅカで地方公演中の「あかねさす紫の花」を観てまいりました。
なにしろこの作品、私の人生を変えたきっかけをつくった作品ですからね〜〜。30年も昔、この作品が初演されたとき、ちょうどベルばらブームの真っ最中で、私としては「歌劇」とかのヅカ雑誌も読み始めたころでした。東京公演はなかったから舞台は見てないんですけど、物語の内容に興味をもって、ちょうど同じような内容の小説であるという井上靖の「額田女王」を読んだんです。これがメチャメチャ面白くて、今でも私の愛読書、といえばコレ。「風林火山」と同じ作者なのも何かの縁でしょうか。描かれた時代は違っても、どこか共通の雰囲気は感じます。特にヒロイン像に。……それはともかく、それから「あかねさす……」の実況録音(当時はLP盤!)を聞いたら、これがまた面白くて、あまりに聞きすぎたために実況盤のセリフはすべて覚えてしまったという……。これが私の今にいたる古代史好きのはじまりであります。30年の歴史ですから、シツコイですね〜〜。進歩がないですね〜〜(笑)
その後、「あかねさす……」は何度が上演されましたが、初演から比較的すぐだったニ演目は事情があって観に行けず、10年ほど前の三演目に一度見ただけだったのです。今回が二度目。それでも音楽とか歌とか、新曲はともかく初演からあるものは全部アタマにはいっちゃってるわけですよ。フシギな感覚ですね〜〜。中大兄とか大海人とか額田とかが登場すると、知り合いが舞台に出てるような感覚になるし(おいっ!!(笑))

10年前ならまだヅカファンに片足くらいはかけていたけど、今はもうワケわからなくなってるから、主演の大海人役が瀬奈さんだということ以外は何にもわからずに行ったんです。ヅカファンのヒトには怒られそうだけど、何組なのかもわからず(汗) だって最近組替えが多いから……。劇場についてプログラムを買ってから中大兄を演じるのが大空さんだと知って、ああ、気に入ってる人でよかった……。ということは、前に入鹿の話(正確な題名は忘れた(汗))を演ったのと同じ組か〜。あのとき、私が観た日は大空さんは鎌足、瀬奈さんは確か軽皇子だった……ややこしいなあ。鎌足と中大兄両方やる人はめずらしいだろうなあ。あのあと「エリザ」も見たのだから、私はここのところ、月組をけっこう観てるわけだ。大海人とエリザベートを両方演じた方なら他にも……うーん、雑念が多いなあっ!!(笑)

そう、開演してからも、雑念が多かった(汗) 体調がいまいちだったので、二階席にもかかわらずオペラグラスもほとんど覗かずに見ていたけれど、大海人が出てきたら、ふと10年前の一路さんを思い出してしまって日本モノの一路さん、ステキだったなあ〜〜とか、なぜか一路さんの姿がアタマから離れなくなったジブンに、フクザツな(けっしてイヤな、という意味ではないデス。も〜すっかりスッキリしてますもん!!)気分になってしまったり。
いえいえ、今回の出演者の方々には全く不満はありません。みなさん、よかったです。ものすごくインパクトのある方はいらっしゃらなかったけど。
気になったのは背景。最初と最後が蒲生野のシーンだから、背景が琵琶湖とその背後の山々で、私からするとよくみる風景なんですけど、10年前は雰囲気としてこの背景がとてもよかった気がするんですが、今回はどうも……。それに、回想シーンに入って、額田のふるさとである鏡の郷のシーンでも同じ背景のまま。鏡の郷が近江にあったとしても不思議はないけど、そこへ中大兄がやってきて「川辺行宮に来たついでに寄った」とくると、私のアタマの中はカチャカチャと「いくら何でも川辺行宮は近江にはないだろう……」になってしまう……。いや、いいんですよ〜。史実とドラマは違うから、そういう意味でウルサイこという気はないの。ただ、またあとのほうで「大和の鏡の郷」というセリフが出てくるから「やっぱりあそこは大和という設定なのだから、背景は変えなきゃヘン!」となってしまう。まあ、地方公演ですから、背景ひとつもってくるのもたいへんで、背景を変えるのもたいへんで、というのはわかるんですけどね。私のアタマがそうなっちゃう〜〜、というお話。
それに、ウワサには聞いていたけど、あのラストシーンは……。いくらなんでも大海人があそこまで暴れたら「謀反」でしょうよ(笑) いくら中大兄だって立場上大海人を殺さないわけにいかなくなるのでは? 酒に酔った勢いで槍を投げちゃった程度の話だからうやむやに済ませたのに。そもそも多分鎌足の功績を讃えるためのエピソードだったと思うけど、鎌足も止めに入らなかった気がするし(笑) あそこで額田や鎌足……それに讃良さまだって一シーンだけは出ているのだから、讃良もあのシーンに登場させて、それぞれにもっとリアルな動きでもさせれば、もっとドラマチックかなあ、とか。初演での大海人が槍をさして中大兄の「狂ったか!大海人!」……大海人の高笑いで幕……という、ある意味わかりにくいラストのほうが……額田の心情にしろ、ラストにしろ、なんとなくハッキリとはしなくて余韻が残るところにこの作品のよさがあるはずなんですけどねえ。時代はハッキリしたわかりやすさを求めているのでしょうか。
一番グッときたのは、蒲生野の、大海人と十市の再会シーンですねえ。それもその背後のこの親子のその後の運命を見てしまう。壬申の乱もそうだけど、それこそ「天上の虹」で天皇になった大海人が自ら命を絶った十市の亡骸を抱えて「俺はそれほどにお前に無理強いをしたのか……」と泣くシーンまでアタマがとんでいってしまって……。
その時代のことをよく知ってみる歴史ドラマは、そのドラマ自体には描かれていない部分まで想像をめぐらせることができるのが面白いんですよね〜。

でも体力と時間がなかったもので、ショーを見ないで帰ってきてしまったのは、ヅカファンの人にはオコラレテしまう行為ですよね〜。スミマセン。
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チカゴロの呉女 2006年10月のブログ記事/BIGLOBEウェブリブログ
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